拙著雌狐との闘いが刊行されました。
まずは本作品についてのコメントから……
うつ病と闘っている間、辛い状況にありながらも、何か社会の役に立ちたい、仕事したいという思いはあるのですが、体調が安定しないため、調子が良いときに自分の思いを書き留めることくらいしかできませんでした。そんな切迫した状況から誕生したのが本作品です。雌狐と闘い続けるためにも、本書はわたしにとって有効に作用して欲しいとの願いを持ちながら作品を仕上げました。
また、治療中は、通院のたびに問診を受けながら、「主治医はいったいどこまでわたしの病気のことを理解してくれているのだろうか」という思いを常に抱いておりました。それだけに、これから精神科医になろうとしている人や精神科医として治療に当たっている人には、本作品にぜひ一度目を通していただきたく、そうすることで、患者の視点を理解する助けになって欲しいと思っております。
この作品のキーワードである「雌狐」は、一つの妄想であり、一人の女性(もしかして有名人?)であり、わたしの心身の異常を象徴するような存在です。そんな雌狐との闘いの有様を、メール形式で綴ってみました。闘病中は、病気のことにもいろいろなことを考えるものです。だから作品中にも、病気以外の話がいろいろと登場しています。一般の読者にも十分楽しんで読んでいただけると思います。
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