雌狐には虚像と実像とがあって、虚像は私の心の中に出現する妄想ですが、実像にはモデルがいます。それは、ある有名人なのですが、その有名人は私に興味を持っていたらしく、私の行動を知りたがっているように思えました。拙著『雌狐との闘い』で、鹿児島にぶらり旅をする話を書きましたが、なぜ行き先が鹿児島だったのかというと、その有名人の出身地が鹿児島だったからです。
考えてみれば、不思議な話です。有名人の追っかけというのはよくいるのかもしれませんが、有名人が私の追っかけをしていたというのですから。その有名人は、今もまだ私の行動や言動に監視の目を光らせているのかもしれません。というのも、その有名人の性格が、一度好きになったモノを嫌いになれない性分だからです。
雌狐の虚像は、雌狐の実像があったからこそできてしまったものと言って間違いないでしょう。その有名人に翻弄されることによって、雌狐の虚像ができあがってしまったのです。
やがて、雌狐の虚像と実像の影響により、周囲の人が信用できなくなり、友達もいない、孤独な状態で、うつ状態が悪化していき、ついには仕事どころではなくなってしまったというわけです。
ところで、雌狐の虚像と実像の境目はどこにあるのか?実像のモデルとなった有名人にしてみれば、すべてが虚像と思ってほしいと言ってくるかもしれませんが、私には、実像の占める割合が意外に大きいように思えます。その有名人を、そこまで惹きつける何かを私が持っているのでしょうが、それが何なのかは私にはよくわかりません。もしかしたら、私に惹かれる女性達にもよくわかっていないのかもしれません。というか、私自身、彼女たちから私のどこに惹かれるのかを直接教えてもらったことがないので、わからないのです。
とにかく、その有名人は、私に強く惹かれて、南方薩摩の血が騒いで、行動に大きく表れてしまったのでしょう。それによって、私に雌狐の実像が形作られて、やがて雌狐の虚像も出現してしまったということです。これらの雌狐が私の精神をむしばみ、うつ状態を悪化させたのです。
テクノラティをお気に入りに追加する