こんばんは、みぅ。
『雌狐…』の続編のためにメールを読み返しながらふと気付いてしまったのですが、私からみぅへのメールには、ハッピーエンドがありません。もしこれが創作の物語なら、みぅが本屋でたまたま私の本を見つけて、それを手に取ってひらいたところに私が通りかかって、みぅの肩をたたいてお茶に誘う、などというシーンを創ることができるのでしょうが、現実はそう甘くはありません。
不可能が可能になるような奇跡は、現実世界ではなかなか起こりえません。
それでもみぅにメールを書き続けているのは、もしかしたら、そのような奇跡が起きるかもしれないという、わずかな望みがあるからかもしれません。それに、未だにみぅが私のことを気にしていて、それでも、会社の上司からこの恋が成就するのは難しいからなどと言われて私と連絡を取り合うことを躊躇しているとしたら……。
是非とも奇跡が起きて欲しいし、その方が物語としても面白くなる、さらに言うならば、みぅと一緒に幸せになる。それが私の何よりの望みです……。
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